こんにちは。管理人のハヤトです。
本日は、投資とギャンブルについて考えてみたいと思います。
私は投資に関するお仕事をさせて頂いておりますが、
しばしばお会いする方に『投資って結局ギャンブルでしょ』
なんて言われることがあります。そんなご意見に酷く違和感を感じるのです。
きっと漠然としたイメージが先行してお話されていることでしょうから、
そこに投資=ギャンブルである合理的な理屈は無いのかもしれませんが、
今回はあえて理屈っぽく投資とギャンブルの違いについて述べます。
※あくまで私の私見であり、様々なご意見があること存じます。
投資は価値に対してお金を投じる行為、ギャンブルは確率にお金を投じる行為
たとえば株式投資であれば、企業の価値に対してお金を投じる行為と言えます。
企業が提供する商品やサービスから収益を得て、その収益の一部が株主に還元されます。
収益とは、顧客から商品・サービスの価値を認められ、対価の支払いを受ける事です。
もし、価値のない商品・サービスであるならば、対価を受け取ることはできず、
淘汰されるのが世の常ではないでしょうか。
不動産投資でも似たようなことが言えます。
住環境を整え、価値ある場所・空間を借主に提供することで、
衣食住の住という生活の基盤を支える重要な役割を果たしています。
その対価として家賃収入を受け取ることができるわけです。
対して、ギャンブルとは価値ではなく、確率にお金を投じる行為と言えます。
パチンコ、競馬、宝くじ等、どれも勝つか負けるかの確率の世界です。
一方が勝てば、その分一方が負けるゼロサムゲームとなります。
ゼロサムゲームとは、一方の利益と一方の損失を足すとゼロになる事を示します。
つまり、そこに生産性は全くありません。
投資には納税が伴いますが、ギャンブルにはそれがありません。
偉そうなことを言いますが、納税は所得の再配分という重要な社会貢献行為と言えます。
株であれば譲渡益に対して20.315%の税金が課せられます。
不動産においても、不動産所得に対して一定の所得税及び住民税が課せられます。
税金は社会インフラや一定の秩序を保つために使われ、日頃意識されることは少ないですが、
誰もが多大な恩恵を受けている事は言うまでもありません。
リスクを取って投資を行い、利益の一部を納税する投資家は賞賛されるべき存在です。
それに対して、ギャンブルで得た利益が納税されることはまずないでしょう。
厳密には、たとえば競馬の配当金(払戻金)は、
一時所得扱いを受け、本来は確定申告で納税をする必要があります。
しかし、馬鹿正直に申告をして納税までする人は皆無と言っても過言ではないでしょう。
納税は立派な社会貢献であり、尊ぶべき行為と言えますが、
投資とギャンブルではそこに大きな差が生まれているのです。
そう考えると、『投資なんてギャンブルだ』なんて言われるとカチンッ!ときます。
『投資はギャンブル』という人に限って株式会社に勤めていたりしますが、
では、『お勤め先の出資者はギャンブラーなのか』と問いたいものです。
投資は社会貢献であり、決してギャンブルなんかではありません。
以上