こんにちは。管理人のハヤトです。
わたしは2~3か月に1度の頻度でセミナーの講師を務めます。
毎回多くの方にセミナーへご参加いただき、
そして不動産投資にご関心をお持ちいただき、いつも嬉しく思います。
セミナー終了後にはご希望の方へ個別相談会を開催したり、
当日都合が合わない方には、後日個別のご面談を行っています。

(わたしが講師を務めるセミナーの雰囲気)
不動産投資をご検討される多くの方は、こうした不動産投資のセミナーに参加したり、
個別に不動産業者のオフィスを訪れるケースが大半なのではないでしょうか。
皆さんご存知の通り、不動産投資セミナーは巷に溢れています。
私も同業他社のセミナーへ定期的に秘密で潜ったりしております。
千差万別、たとえば同じワンルームマンションをお勧めするセミナーでも、
不動産業者が異なれば違う事を言っていたり、
また、『このレジュメは弊社のパクリだな』と見受けられるケースもございます。
様々個性が有って宜しいとは思いますが、
一点だけ避けた方が良いセミナーがあります。
それは”節税”を強調するセミナーです。
『不動産投資で節税』とはよく耳にするフレーズです。
しかし、ハッキリ言って眉唾物です。
詳しいロジックは別の機会に細かく解説いたしますが、
給与所得と不動産所得を損益通算する仕組みを用いることにより、
毎月会社から源泉徴収されている税金を確定申告によって取り戻す(還付を受ける)
というものです。
※損益通算とは、一定期間内の利益と損失を相殺することです。
詰まるところ、不動産投資で赤字を作れば、
その分の税金を取り戻すことできるのです。
もう一度申し上げます。不動産投資で赤字を作れば・・・
そもそも投資ですので、利益を求めることが第一です。
しかしながら、始めから赤字前提の不動産経営を推奨しているという事なのです。
節税というキーワードに踊らされてしまい、
賃貸経営が成り立たない負動産を買わされてしまうのです。
確かに場合によっては最初の数年間は、
いくらか節税効果も見込めるかもしれません。
しかし多くの場合、不動産のキャピタルロス(値下がり損)の方が、
節税額を上回る結果となってしまい、全く意味が無いものと化します。
これは新築のワンルームマンション投資によくある手となります。
また、中古のワンルームマンションにおいても、
建物躯体ではなく設備部分を減価償却することにより、
節税を図ろうと推奨する不動産会社が散見されます。
このスキームは厳密に出来ないわけではないですが、
よく誤解されているケースが多いため注意が必要です。
エアコンなどの設備は15年で減価償却することができますが、
中古物件であれば、経年数分を差し引いて償却しなければなりません。
つまり減価償却することができても、結局はじめの数年間だけなのです。
しかしながら、この節税効果が所有中ずっと続くと誤解している方があまりにも多すぎます。
おそらく節税をメリットとして強調して、営業活動をしているからでしょう。
投資を行い利益が出たのならば、納税が伴うことは至極当然のことです。
投資で利益も望み、節税も期待するなど、そんなうまい話はないのです。
よく収入の高い、医師や会計士、一部上場企業の会社員などがカモにされています。
巷にあふれる不動産投資セミナーに限らず、
接する営業マンから”節税”とい言葉が出たら、
少し警戒した方が良いでしょう。